知的財産管理技能検定の試験

知的財産管理技能検定の試験では、先ず特許や実用新案、意匠、商標、著作権などの知的財産に関する幅広い知識が問われることになります。

そして業務上よく必要とされる知識についても問われ、業務知識と法律知識の両方の知識も問われることになります。単に法律的な知識だけを問われるのではなく、業務的な知識も問われる理由は、知的財産管理技能検定というものが、企業内の知財部スタッフとしての能力を評価する指標となっているためです。

近年ではさらに法律知識よりも業務上必要な知識の方が重視されているようです。知的財産管理技能検定1級は、特に特許専門業務を中心とした知的財産に関する問題解決能力を総合的に評価するものであり、企業の知財部や法務部、そして弁理士などの専門家を対象としています。

非常に難しい試験としても知られており、この知的財産管理技能検定1級を取得していれば、他の企業からも声がかかるようになると云われています。

1級はそもそも受検する人のレベルが高く、実際に知財業務の経験をある程度積んでいる人たちが受験するケースが多いようです。それだけに、希少価値の高い資格といえるでしょう。
2級や3級はもう少しレベルを下げたものであり、知財部などの専門部員だけに留まらず、その他の様々な業務に携わる人や学生なども含めた幅広い層を対象としています。弁理士を目指す人の弁理士試験予備練習として活用されたり、就職や転職の際に有利な資格として活用されることもあるようです。